住基ネット
[2002.8.5]
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住民基本台帳。
各々の役所には住民の戸籍を記した台帳がある。その内容をコンピュータに登録して、さらにネットワークで全国津々浦々つなごうってのが住基ネットだ。
住民基本台帳ネットワークシステム。
住基をネットでつなぐ狙いは何なのか。物事を始めるには動機や目的といったものがあり、それらはとても重要なことである。住基ネットの狙いは何か。それは簡単に言ってしまえば「管理のしやすさ」なのだろう。
どこで生まれて、今どこに住んでて。だいたいそういうことが住民基本台帳には載っている(もっと色々載ってるかもしれないけど)。だから学齢になれば入学案内が届くし、二十歳になれば国民年金のお知らせが届くし、税金を支払うための稼ぎ高を提出して「そんだけ稼いでるのならこれぐらい税金を払いなさい」ということも言われる。台帳に基づいて僕らはきちんと管理されている。
管理、管理とくり返すと、締めつけられてるようで嫌な感じだが、管理されることで僕らはちゃんと利益も受けている。それは、滞りなく日本で生きていけることだったり、必要な時に自分の存在を証明してくれることだったりする。「存在の証明」。これは結構大きなポイントだと思う。
住基をネットでつなぐことは、管理面ではとても便利なことなのだろう。日本全国からコンピュータを通して打ち込まれた情報が、中央で一括して「個人情報」として管理される。誰がどこで生まれ、どこからどこへ移り住み、どこで死んだのか。打ち込んだ内容を送信するだけで情報は常に更新されていく。
一括管理。一目瞭然。
しかし、そこが問題でもある。一括管理は穴があいた時の損失も大きい。システムが万全なら問題はないが、果たしてこの世に完璧なるものがあるのだろうか。そして、それを扱う人間も。
「全国どこでも住民票が受け取れるようになります」
別にそんなにあちこちで住民票が作れなくてもいい。「存在の証明」はちょっと手続きがわずらわしいくらいが、ちょうどいいのだ。