期限切れのビール
[2002.5.20]
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バスケの大会で優勝したので、こんな日ぐらい祝杯をあげねばと風呂の前に冷凍庫へグラスを入れておいた。ものには適温があるけれど、ビールは冷え過ぎるぐらいが好きなのでグラスもよく冷やす。人生を楽しむためのちょっとした努力。
風呂後。
冷凍庫からグラスを取り出し、冷蔵庫から缶ビールを・・。あれ?無い。確か父さんが買ってきてたのがまだ残ってたと思っていたのだが、、、無い。
ぜーんぶ飲み干しちゃったのかぁ。なーんだ残念。
とはいえ、一度盛り上がってしまった祝杯気分はどうにも抑えられない雰囲気。しかし近所の酒屋はもう閉まってるし、車に乗って買い出しに行くほどの気力まではない。
どーしたもんか。
どうにもやりきれなくてあれこれ考えてたが、ふと「そういえば車庫の隅にビールが転がってなかったっけ?」なんてことを思い出した。探してみると「おお!」あるではないか。
さて、ビールが見つかったことは見つかったが、思い起こせばこのビールは随分前から転がってた気がする。念のため缶の底を見ると「2002.3」。うむ、過ぎてる。
ま、いっか。
死にやしないだろうという推論のもと、台所に持ち帰りボールに張った氷水に浸した。
しばらく後、缶を開け、よく冷えたビールをよく冷えたグラスに注ぎグビッと飲む。やはりちょっと怖いので最初は恐る恐るノドに運んだが、「ちょっと変な味がしないでもないけど・・」地ビールと思えばなかなか味わい深い。
ま、いっか。
ビールはノドゴシが命。怯えてても仕方がないので、グイッとグラスを飲み干し、2杯目を注ぐ。胸の底にはまだ不安が少々渦巻いていたが、やんわりと揉み消しながら味わいの2杯目に入る。が、ここまでいい飲みっぷりを見せておきながら人間というものは随分と怖がりなようで、誰かの後ろ立てがないとなかなか安心できない様子。そそくさとインターネットを開きヤフーで検索をかける。
「期限切れのビール」
すると、出てくる出てくる。皆さん結構飲んでるようで。いやはやこれなら大丈夫。何故かどこからか太鼓判を押された気分になり、気持ちよく最後の一滴まで飲み干した。
あれから1日。体の以上も特に無い。少々期限が切れたってまぁそんなに問題はないようだ。
期限切れのビール。
自家製地ビールの趣。