タイムマシーン
[2002.3.26]
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よく間違う。本当はタイムカプセル。でも、ついついタイムマシーンと呼んでしまう。
タイムカプセル。
タイムカプセルとタイムマシーンは、まぁ似ている。どちらも同じように時空を超える。ただ、タイムカプセルは比較的かんたんに作れるのに対して、タイムマシーンはそう簡単には作れない。時はもう21世紀。なのにまだタイムマシーンは生まれていない。
タイムカプセル。
卒業を前に、自分の思い出の品や、未来の自分への手紙を箱につめ、そして保管すること。誰にも手を触れられず、その時の自分自身はそのままの姿で時を超える。
タイムカプセル。
先日、6年生たちがタイムカプセルを保管した。彼らは小学校を卒業し、もうすぐ中学生となる。中学に行く前に、最後の最後、小学時代の想いを持ち寄って箱につめた。開くのは8年後の成人式。その頃は、すっかり大人びた彼らとしっかり年老いた我らになってることだろう。あの頃と何も変わってないのは、箱の中だけ。タイムカプセルという箱の中だけは、時の流れにさらわれることなく存在し続ける。
想いだけが時空を超える。
そんな箱。
タイムカプセル。
僕は、箱の中に未現像のフィルムを入れた。36枚撮りのカラーフィルム。2002年の僕と僕らと彼らとその周りの風景を記録して、いや正確には記録したつもりで未現像のフィルムを入れた。何がどんなふうに写っているかは8年後にしかわからない。
そしてこの文章も8年後の後半をもって完結する。
未完結のまま、想いは時を超える。
タイムカプセル。
あの頃の箱。