柔軟剤の2
[2002.2.13]
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私は新品のタオルが嫌いだ。大嫌いだ。まだ新しいからと調子に乗ってるのかどうかは知らないが、あのタオルとしてのやる気の無さ。自分の役割を全くわかっていない。「水を吸えー!」そう叫びたくなる新品のタオル。
タオルはしなびたぐらいがちょうどいい。
しかし、ヨレヨレにへたった最高のタオルも一瞬で新品タオルに変えてしまう魔法がある。
それが柔軟剤。
柔軟剤によって柔軟にされたタオルは、それがいかに古くしなびた最高のタオルであろうとも水を吸わなくなる。吸水性の悪いタオル。はっきり言って、それはもうタオルとは呼べない。
そう、過去、我が家でもそういう可哀想なタオルに出会ったことがある。顔を拭いた瞬間に「あげーっ」と思ったものだ。だから私は柔軟剤に対して負のイメージを持っている。最高のタオルを一瞬にして最低のタオルに変えてしまう柔軟剤。そんな悪の使いには決して手を出すものかと。
もちろん問題解決は簡単だ。洗濯物をきちんと分別さえすれば悲しいタオルに出会うこともない。しかし、家族で生活するとなかなかそう上手くはいかない。例え母がきちんと分別していようとも、必ず誰かがタオルを投げ入れるのだ。それはボクシングの試合放棄と似ている。リングにタオルが投げ込まれるように、洗濯機にもタオルは投げ込まれる。カンカンカンカン。試合終了の鐘が鳴り響く。
負けた。
続く。