【止まらないメロディ】

頭の中に流れ出したメロディというのはなかなか止まらないもので、なかなか離れないもので、レンタルショップに足を運んだ。しかしこういうのに限って貸し出し中でなかったりして、「皆の頭の中もあのメロディがまわっててたまらなくなったのだろうか」とか考えたりする。それで仕方なく他の気になる新曲を借りてはみるのだが、気を紛らわせられるかと思いきや逆にイライラは募ったりして、あの曲でなければこの想いは鎮められないのだとわかった頃には時すでに遅し。目的のメロディではないけれど一応気になる新曲ではあったのに、八つ当たりな不満感が湧いてきて聞きたくもなくなる始末。これはどうやってもいいからあの曲を手に入れなくては、このままでは僕は、世の中の全ての曲に嫌気がさしてしまう。その危機を救うべく、次のレンタル屋へと急いだ。


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