【12月17日の夕方】

外出からの帰り道。夕刻。この時間帯はいつもまどろんでいる。

とにかく眠い。とりあえず眠い。心の隙をこじあけるように睡魔が入り込んでくる。油断は禁物。サーッと血の気が引く思いで目が醒めるのはもう2度とごめんだ。気を張って運転する。

僕は基本的に面倒臭がり屋。

済ませられる用事はなるべくついでで済ませたい人。

今夜の夕食と明日の朝昼食。少しばかりの必要を手に入れるため、帰り道のついでにスーパーに立ち寄った。

駐車場の隅に車を止め、ホッと息をつく。息を吐くと気張っていた気もゆるみ、その勢いに押されるように車のシートは倒れた。

ボンネットに落ちる雨粒の音は心地よいリズムを刻み、スーパーに出入りする慌ただしい人の姿は絵空事のように抽象化されていく。そして全てが現実的な響きを少しずつ少しずつ失っていくのだ。。。

現実が再び喧騒の鐘を鳴り響かせるまで、僕はそのまま深い眠りの中へと沈み込んでいった。


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