8/2「与路島夏紀行その1」

与路島。ヨロジマ。与論(ヨロン)じゃないよ、与路島。奄探トップの奄美地図の左下にある島のこと。今回は手熟師会の出張講座で、与路に出かけた。1泊2日だったけど、写真をたくさん撮ったので与路の夏風景をお送りします。

与路島へはもちろん船で向かう。少人数なら片道千円の定期船「せとなみ」に乗るのがベスト。時間に余裕がなかったり大人数の場合は海上タクシー(貸切船)という手もある。ちなみに海上タクシーだと片道1万5千円ほどだ。約1時間で与路には到着する。

与路島には与路集落が一つだけ。島内での主な交通手段は徒歩だ。それで十分事足りる。もちろん車も数台あるが、山を越えて裏の海岸へ行ったり大荷物でもない限り車の世話になることはないだろう。

上の写真が定期船せとなみ。今回与路に着いて初めて知ったのだが、この日の定期船は4日ぶりの入港だったそうだ。実は自分たちが乗ってきた貸切船も与路直前で一旦停止し、波のタイミングを計って全速力で与路港に突っ込んだ。波間を駆け抜けている間は、全員が黙りこくって冷や汗をかいた。それぐらいもの凄い波だった。

与路港はよく荒れるとは聞いていたが、沖縄の南をかすめていった台風の余波でもこんなにとは想像してなかった。しかも我々が到着した3日前には、定期船も救急船も着けない大荒れの海を、急患を運ぶために地元の貸切船が命がけで船を出したと聞いて更に驚いた。奄美本島の広い道路に便利なトンネルもいいけれど、工事が中断している与路島の緊急用の港こそ最優先で完成させて欲しいものだと思った。

さて与路は、昔ながらのサンゴの石垣が残る集落だ。村を歩くと積み上げられたサンゴ石の塀と、一定の間隔で立てられている棒が目に止まる。名瀬などでは見ないから島人でも知らない人もいるかもしれないが、この棒は通称「用心棒」と呼ばれるハブ棒で、ハブに遭遇した時にハブから身を守るために使う。そう、与路島は奄美同様、ハブのいる島なのだ。

与路集落と海の間にはアダンの茂みがあり、木の下のトンネルを抜けると海岸に出る。アダンの他にもオオハマボウやハイビスカスなども一緒に茂みを作っており、青空の下でアダンもオオハマボウもハイビスカスもそれぞれに花を咲かせていた。

海に向かって右手の方へ進むと、集落を抜けて山へと道路が続いている。汗をかきかき登っていくと、村の全景を見渡すことができた。

集落の目の前に見えるのはハンミャ島で、あのハンミャとヨロの間を抜けて船は入ってくる。さっき我々が冷や汗をかいた所が、ちょうどあそこだ。

ちなみに携帯は、ここまで登らなくてもいいが、山の登り口までくるとドコモのFOMAもアンテナが立つ。ドコモのMOVAは海岸にさえ出ればOKだ。残念ながらauは不可。ボーダフォンは試してないがたぶん・・。

訪れた日は半月だったが、星の微少な光に比べると月の実に明るいことよ。さっきまで夜空に流れていた天の川も、月が昇ると見えなくなってしまった。

さてと、翌朝は早いし民宿に戻ってもう眠るかな。携帯もパソコンも無い夜は、実に静かに更けていくのであった。

つづく 


<<--インデックスへ
(C)ポケット奄探
i.amamicco.net