6/28「夏はじめました」
今年は空梅雨かと思われた奄美も、終盤になっておもいっきり雨が降った。シトシトというより轟音の雨足は確かに梅雨後半の定番ではあるが、激しい勢いでこんなにも長く降ったのは珍しい。前半戦の負けを取り戻すように、今年の梅雨は後半勝負だった。おかげでしっかり梅雨を味わえた。
梅雨が明ける直前は、夕空が異様なほど焼けることがある。25日は雨雲に覆われていたが、夕方になって西の空だけ明るく見えた。夜の虫ではないが光に誘われるように海岸へ出ると、日没後に空が赤く染まりだした。梅雨明けが近いことを知った。
翌26日は朝から晴れ、途中涙雨が流れたもののまた夕暮れは激しく焼けていた。知人宅で葬儀の手伝いをしながら見上げた空が、胸に深く印象に残った。
そして27日は朝からムンムン、ムンムンムン。湿度と温度が両方とも度が過ぎ、一日よく晴れた真夏日となった。間髪入れずに気象庁も梅雨明け宣言。奄美の梅雨がいよいよ明けた。
梅雨が明ければ即夏である。年間でこの時期が最も安定してよく晴れるので、海も空もまぶしい日が続く。夏休み前でまだ閑散とした浜辺には、タイミングのよい旅行者や気の早い島人の姿が見られ、ひと月前から熟れはじめたアダンも、にぎわしとして海を彩っている。
さあ、いよいよ夏解禁で旅人よどんどん奄美へ来い!と呼んで呼んで呼び込みたい。飛行機のチケットが高い取れない等の理由で結果的に入島制限が行われているような奄美だから、夏場のオンシーズンでも人少なくゆったり楽しむことが可能だ。ただし、観光メニューの定番となってるものには人が集中するのでご用心。定番さえもゆっくり味わいたいなら、時間をズラす試みを。
昼間は海でおもいっきり遊びたいなら、宿題じゃないけど朝の涼しい時間帯に森へでかけるのもいい。といっても太陽が昇った瞬間から気温が急上昇するので、朝の涼しさは味わう暇もないかもしれない。
そうそう森へ出かける時は虫にご注意。ハブの存在はもちろん忘れてはいけないが、この時期最も怖いのはブトゥ(ブヨ)だ。蚊が可愛く思えるほど、ブトゥに刺されると痛くてかゆい。かゆみの腫れは直径3cmにもなり、翌日には赤くなり痛みも残る。実際3日前に刺された僕が言うのだから間違いない。特に湯湾岳登山道には多いので、せめてズボンだけでも長くして行こう。
森だけじゃなく海でもと、とかく何かに刺される季節だから、外出には虫さされ薬が必携だ。もし症状があまりにひどい場合には、病院というのも一つの選択肢。日焼けもヒドいものは「ヤケド」扱いになるので、旅の際には保険証もお忘れなく。
何よりもまず無事であってこそ旅は楽しめるもの。無理や無茶はひかえめに、疲れた時はゆっくり休んで夏の奄美を楽しみましょう。
それでは皆々様、本年もまた奄美の夏へようこそ。僕も旅人に負けずに奄美を駆け回るので、今年どうしても奄美へ来れない方はせめて奄探ででも奄美夏を楽しんでください。