7/2「夏がきた!」

 夏が、夏が、夏がとうとうやってきた。現在の奄美は夏全開。そんなに突っ走ってどうする!という勢いで夏が押し寄せてきている。梅雨明けとともに始まった晴天の毎日。朝日が昇ったとたんに気温は急上昇し、汗がにじみ目はくらみ頭はボーっとする。ふー、やれやれ。そう、「やれやれ」なほど暑い。

 朝5時。夜明けとともに東の窓がまぶしく輝きだす。急速に熱をおびる窓ガラス。防ぎきれなかった光がブラインドのすき間から部屋を突き刺してくる。窓から吹いていたそよ風もいつしか熱風になり、あっという間に寝てられない状況に。チンッ。どこかでレンジが鳴った気がした。「あたため」終了。仕方なく起きだす。ふー、やれやれ。今日も暑い1日になりそうだ。

 例年、梅雨明けからしばらくは天気が安定するのだが、今年は台風が7号8号と発生して気になっていた。ただ、この時期は発生しても右や左に流れていく場合が多く、今回の7号と8号も奄美に直接向かってくることは無さそうだ。しかし台風の力は凄い。太平洋を北上した8号の影響で、奄美の東海岸は荒れに荒れた。はるか遠くの台風から送られてきた大きなうねりが次から次へと押し寄せては砕け、飛び散った潮で辺りは煙ったようにモヤがたちこめていた。

 せっかくのいい天気なのにこう波が高いと泳げないのか?というとそうでもない。波の高い太平洋側の海岸でも、ばしゃ山村などのビーチは海水浴の人々でにぎわっていた。沖まで張り出したサンゴ礁のおかげで、うねりと波がせき止められていたからだ。はるか沖では2m以上の波が持ち上がっていたのに、まるで別世界のように穏やかなビーチ。すぐ隣の手広海岸の波模様と比べると、サンゴ礁の存在がどんなに大きいかを感じた。

 さて、波による間接的な台風の影響を受けていた島の海岸だが、荒れていたのは主に太平洋側だけで、反対側の東シナ海側はとても穏やかだった。夕暮れの大浜海岸を訪ねると、波ひとつない凪の静かな海が広がっていた。もうやがて太陽は水平線に隠れようとしているのに、浜辺ではまだ子供達のはしゃぐ声がしている。長い長い夏の1日。7時半の夕陽で、今日も一日をしめくくった。

 ここ数日で、奄美の夏は一気に本番を迎えた。まだ2、3度しか海に行ってないのに、あまりに濃密な空の色・海の色・太陽の光に、もう1ヵ月ほど夏を味わったような錯覚に陥る。カレンダーを見るとまだ7月2日。おいおい、夏は始まったばかりじゃないか。濃ゆすぎる夏の勢いに、感覚がやられてしまったようだ。

 半端ない夏の陽射しは、肌だけじゃなく意識までも焼きつくす。濃密に刻み込まれる夏の想い出。脳裏に浮かぶ想い出がいつまでも喜びと笑顔にあふれていられるように、くれぐれも日射・熱射・日焼け対策は十分に。真昼の海は太陽の罠。降り注ぐ紫外線は強烈ですよ。野外では帽子をお忘れなく。肌にはSPF100をまんべんなく塗りましょう。長時間のスノーケリングでは背中に要注意。Tシャツ着るのも一つの手です。そしてもしもの時はすぐ病院へ。ひどい日焼けは「やけど」と同じです。専門家にアドバイスをいただきましょう。

 では、よい夏を。


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