6/12「高周波ノイズ」
6月の初め。梅雨の合間に高周波ノイズが聞こえた。「とうとうきたか」。そう思った。それから数日。ノイズは日を追うごとに激しさを増し、今や雨の降りしきる中でも止むことはない。どうやら本番を迎えたようだ。
高周波ノイズ。ジーーーーーーーー、ジッジッジッ・・。
名瀬市で高周波ノイズが聞こえ始めた頃、瀬戸内町を訪ねると、海岸沿いの山から既に激しいまでのノイズが響いてきた。足下に気をつけながらちょっと森の中へ顔をつっこんでみると、グワングワンと脳が揺さぶられる轟音。どこで誰が鳴いているのか全く見当がつかないほど、四方八方から音の波が押し寄せてくる。私はたまらず森から顔をひきぬいた。ふぅー。凄いなこれは。
高周波ノイズ。ジーンジーンジーンジーーー−ーン・・。
最近、急に蒸し暑くなったこともあり、高周波ノイズがやけに耳に響く。あの音はどこか暑さを助長する面があるから困ったものだ。余計に暑さを感じてしまう。蒸し蒸しとした空気は肌にまとわりつき、ざわざわとした音は耳にまとわりつく。一時前、シーンとした森の中から響いてきた野鳥の声も、これからはいつもノイズ付き。騒々しい季節がやってきた。
高周波ノイズ。ジーワジーワジーワジーワジーワ・・。わじわじ。
さて、梅雨ももう終盤に入ったのか、この暑さといいセミの声といい夏の到来を予感させるものばかりだ。ラストスパートでもうしばらくは雨が降り続くと思うが、あと10日もすれば梅雨も明けるだろう。梅雨入りから沿道をにぎわしていたイジュの白い花も、名瀬から住用の国道沿いでは落花が目立つ。季節の移り変わりを感じる。ただ、このイジュ。山の方に行くとまだまだこれからのようで、大和村の沿道沿いではきれいな白い花が今頃盛りを迎えていた。雨に映える白い花は、もうしばらく輝き続けるようだ。