1/11「サトウキビの花」
サトウキビの花が咲き始めた。
サトウキビは奄美を代表する農作物である。キビを原料として黒砂糖は作られ、黒糖焼酎だって元をたどればサトウキビにつながる。奄美の大地は「赤土」によっておおわれているが、この痩せた土の上でも立派に育つサトウキビは、塩や風にも強い奄美向きの作物なのだ。成長すると大人の背丈をも越す高さになるサトウキビ。その「背たかのっぽ」な緑の畑に今、茶色に輝く穂が並びはじめた。
奄美では、島の中でも特に平坦な土地の多い「笠利町」にサトウキビ畑がよく見られる。空港からアヤマル岬へと車を走らせる途中、小高くなった道路から見渡すと、青々と広がるキビ畑が風にゆれて気持ちいい。
夏の頃に比べると随分と大きくなったサトウキビ畑のキビ達。台風の風に押されて倒れていた時には「大丈夫か?」と心配したものだが、立ち直って再び整然と列をなす様子にはホント感心する。
パッと見は、何の変哲もない草っぱらのようなサトウキビ畑。だが、笠利町の山すそに広がる大農場はなかなかに美しい眺めを見せてくれる。アヤマル岬の周辺だけではなく、空港から名瀬に向かう道筋にも、よく見るとあちこちにサトウキビ畑が広がっている。これからしばらくはてっぺんに穂がゆれて見ごたえも増すので、キビ畑の存在がわかりやすくなることだろう。わき見運転は危ないが、ドライブがてらちょっと目を止めてみると新しい発見があるかもしれない。
味覚を楽しませてくれる黒砂糖や黒糖焼酎。それに負けないくらい一生懸命まっすぐに育ったサトウキビの姿は、視覚を通しても私の心に響いてくる。