8/27 「かくれ浜を探せ!」

 夏が終わろうとしている。そんな哀愁漂う写真。確かに「夏休み」はもうすぐ終わりを迎える。が、奄美の夏はまだまだ終わらない。

 台風騒ぎで始まったこの夏。振り返ってみれば台風三昧は七月だけで、結局八月は一度も台風が訪れることはなかった。しかもこのひと月は、ほとんど雨も降らず。「小雨警報」が発令されるのもうなづける。気が付くと庭の木々も命からがらで、慌てて水をかける毎日だった。この天気じゃ農家も大変だったことだろう。そういえば盆の頃、夕方笠利町を通るとサトウキビ畑のあちこちで水が噴射されていた。本当に良い天気過ぎる日々が続いたものだ。

 この好天は、旅行者や観光客にとっては恵みの空であっただろう。もちろん私にとっても。晴天に恵まれたおかげで今年は本当によく海へ行った。途中、日焼けがひどくて太陽を避ける日々もあったが、それを除けばかなりの頻度で海へ通ったと思う。7月には真っ白だった肌も、このひと月でずいぶんと黒くなった。もちろん脱皮も1回ほど済ませた。

 先日は、カヌーで笠利湾の奄美クレーターを横断してきた。龍郷町の倉崎海岸のもひとつ先の海岸から、笠利町の一屯崎まで。目で見るとすぐそこのような気がしたのだが、対岸は思ったよりも遠く、パドルを漕いでも漕いでも陸はなかなか大きくなってくれなかった。途中何度引き返そうと思ったことか。ちょっとした探検旅行だった。

 探検旅行。そう、そうだった。一屯崎を目指したのは、『かくれ浜』という海岸を探してのことだった。「笠利湾にある・潮が干くと対岸まで歩いて渡れる」との情報から、「それならば一屯か」と調査しに行ったのだ。それが主目的だった。結局、一屯崎から周囲の対岸に渡れるような砂浜は見つからず、その日の調査は失敗に終わったのだが。。

 その翌日。冷静に考えた私は、笠利湾の海岸沿いに車を走らせ、地上から『かくれ浜』を探索した。大潮の時に現れる砂浜なら、地上から見ても白く見えるはずだ。そう思って探索したところ、『かくれ浜』はあっけなく見つかった。陸から離れ、エメラルドが濃い沖の中にうっすらと白い海面が見える。あそこが本当に砂浜なのだろうか。

 さらにその翌日。干潮に合わせてカヌーで沖の白い部分を目指した。潮はもう中潮なので大潮に比べると50cmほど海面が高い。でも、沖の白い部分に近付くにつれ、そこらは明らかに浅い砂浜であることがわかった。凄い。これはホントに『かくれ浜』だ。

 その後そこらを漕ぎ回ったところ、中潮にもかかわらず、最も浅い所では足首ほどの深さしかなかった。対岸に渡れそうな感じではなかったが、天の川のように湾内を砂浜の道が走っているので、もっと干いたらもっと違う景観に出会えるかもしれない。今度の大潮はいつだ!。想像しただけでもワクワクする。

 次は大潮。探検はまだまだ続く。

 そして夏もまだ終わらない。


<<--インデックスへ
(C)ポケット奄探
i.amamicco.net