1/20 「市内一周駅伝」
2002年1月20日。名瀬市の市内一周駅伝が開催された。
午前9時。名瀬市役所前から第1走者がスタート。沿道の応援や名小吹奏楽部の演奏に励まされながら、ランナー達は駆け出していった。それぞれ次の仲間へとタスキをつなぐために。
つなぐタスキは全部で8。名瀬市の各地区が、上方・下方・伊津部・金久・中央・四谷・奄美・古見方にわかれて戦う。つなぐ区間は全部で19。市役所前スタート→小宿折り返し→輪内折り返し→小湊折り返し→市役所前ゴールとなる。なんとか頑張ってた曇り空も、スタート後しばらくすると雨を落としだし、やがて雨足は強まり本降りに。雨風に吹きさらされながらランナー達は走った。
実はこの市内一周駅伝、噂には聞いていたが見るのは今回が初めて。道路を使った催し物がある時には「できるだけ家にいよう」派の私だから、これまでお目にかかる機会はまったくなかった。それが何故今さら。奄探の取材のため?いえいえ違うんです。出場したんです。
話を受けたのは本番4日前。あてにしていた選手が出場できなくなり、その代わりもなかなか見つからず、そして私に話が回ってきた。前々から話があり体調を整えてたならまだしも、もう3ヶ月ほど運動らしい運動はしていない。この体におおいに不安あり。だが、切羽詰まった状況に断るのも忍びなく、「試しに走ってみて何とか走れたら」ということで話が決まった。試走したところ、タイムは全然だけど何とか走れたので、走ってみることにした。
それにしても駅伝なんて走ったこともないし、ましてや3km走るのも久しぶり。最後にそのような長い距離を走ったのは、、、、中学?高校?。いずれにしても不安要素いっぱい。それでOKした私も私なんだが、自分なりに頑張ろうと決意して本番を迎えた。
結局、本番までにやった練習といえば4日前の試走だけ。それ以後は足の筋肉痛をとって当日に備えるのでいっぱいいっぱいだった。だから「無理はせず、とにかくタスキをつなぐことに集中しよう」と思っていた。けれど、受け取ったタスキはもう雨でぐっしょり濡れていて重く。雨とは関係ない重さまでも、しみこんだ雨と一緒に手のひらから伝わってくる。たった数グラムの雨水の重さ。それは私の足を駆り立てるのに十分な重さだった。私は走った。いつもよりちょっぴりかもしれないけど、速く走った。
そういうわけで今年は、初めて市内一周駅伝を見ただけでなく、初めて市内一周駅伝に出場した年になった。雨の中走ったランナーはもちろんのこと、大会をサポートした関係者の皆様お疲れさまでした。そして私も、お疲れさま。